神田まつや(東京都千代田区)

  • Day:2014.10.16 22:00
  • Cat:蕎麦
東京千代田区神田須田町にある明治17年創業の老舗のおそば屋さん、

「神田まつや」さんです。
神田まつや1

どうですか、見るからに老舗感がプンプン漂っているでしょ。

ビルとビルの狭間に建つ木造の日本家屋、ここだけみればまるで昭和の古きよき時代に

タイムスリップしたかのようです。

神田まつや2

さて、こちらの「神田まつや」さんは所謂江戸三大蕎麦である「藪」、「更科」、「砂場」とは違いますが、

東京で蕎麦屋といえば必ずといってよいほどにその名前が上がるほどの有名店です。


そして、こちらの「神田まつや」さんですが、なんと入口が二つあるって面白いでしょ。
神田まつや3

でもね、右手が入口で左手が出口ですからお間違いのないようにね^^

そして、左右の出入り口の上部には松模様の欄間飾りを施してあり、屋号を模してます。

場所は、JR神田駅(東口)から歩いて5分くらいのところ。



さて、早速暖簾を潜れば、花番のおばちゃんたちの元気のよい声に迎えられます。

伺ったのはお昼時を優に過ぎた時間だったにも係わらず、店内はほぼ満席状態です。

一人である旨を告げて、花番さんの案内に従って席に付きます。

席はもちろん相席です。

こちら「神田まつや」さんでは相席は当たり前。

4人掛けテーブルに4名が座っていると一見1グループかと思ってしまいますが、

4人とも全く知らない赤の他人なんてのは当たり前なんです。

そういう私も、まさしくそのような状況の席に案内されましたがね^^

にもかかわらず、相席のみなさんは何とも思っていない様子で平然と自分の時間を過ごしています。

だからなんでしょうね、居心地の悪さなどまったくなく、かえって不思議と居心地がいいんですよ。

これも下町の文化というものなんでしょうね。



さて、先ずは喉を潤しましょうか。
神田まつや4

神田まつや5




注文を済ませ一息ついて改めて見回せば、店内はこんな感じ。
神田まつや6

客席はざっと60席ほどでしょうか。

ワンフロアーにおそば屋さん特有のやや小さめの4人掛けと6人掛けのテーブルがズラリと

配置されています。

神田まつや7

そして、入口の欄間、格子窓と鴨居の小窓、それと高い天井にでっかく張り出した照明。

壁の掛け時計、木鉢も時代を感じさせます。

神田まつや8

それと面白いことに、店内でも途中でじょうろで打ち水するんですよ。

これには少し驚きでしたが、こういうところにも老舗を感じましたね。

時代を感じると共に風格も感じます。





さて、先ずやってきたのは「ビール大」
神田まつや9

珍しいことにビールは大・中・小と3種類、さらに銘柄はキリン、アサヒ、サッポロの3銘柄を

とり揃えています。

もちろん調子にのってアサヒの大瓶をお願いしました^^



そして小皿に盛られたそば味噌
神田まつや10

ビールを喉に流し込んだ後、そば味噌でちびちびやり始める。





すると、続いて登場は「わさびかまぼこ」
神田まつや11

所謂“板わさ”です。

一見、この量で650円と考えると嘘でしょ!と思うかもしれませんね。

しかし、こちら「神田まつや」さんは小田原の老舗「鈴廣」さんのかまぼこを使用していて、

山葵は我らが天城高原産の本山葵、醤油は土佐醤油と、拘りを持ったひと品なんですね。

そのかまぼこが実に旨いんですよ。





そしてもうひと品は「焼鳥」
神田まつや12

焼き鳥は塩かタレが選べます。

オススメはどちらですかと花番さんに尋ねれば、タレの方がよく出ますとのこと。

ということで、もちろんタレでお願いした焼鳥はなかなか大ぶりの筑波地鶏が6切れと、

その下に白ネギ4本が敷かれています。

そして、蕎麦屋らしくタレはかえしを使っているとのことで甘じょっぱさが美味しいです。

さらに、添えられたカラシがこれまたタレによく合うんですよ。

ネギも甘く、程よい歯ごたえの食感がたまりません。





ということで、折角なので「御酒」をいただくことにしました。
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お酒は常温、熱燗、ぬる燗から選べるとのことで、ぬる燗でお願いしました。

「まつや」さんでは日本酒は「菊正宗」。

これが、きりっと辛口で料理によく合います。


そして、この徳利とお猪口がこれまたなんとも粋な形です。

お猪口に酒を注いでクイッと飲み干し、そば味噌をなめなめする。

私も最近呑み方が様になってきたかもしれません(笑)








さて、ではお声がかりでいただいたのは「もりそば」。
神田まつや14

薬味には山葵がついていません。

そうか~お品書きに「生わさび 50円」とあったのはこのことなのか~!

きっと、ソバの香りを味わってもらいたいという拘りなんでしょうね。

ということで、お店の流儀に倣ってそのままいただきます。

神田まつや15

ソバの香りもしっかりとあり、ツルッと喉越しがよく瑞々しいおそばで実に旨いです。

これぞ江戸下町の味ですね。

そして、つけ汁は東京下町の老舗店らしく濃いめでピリッとかなり辛口の汁です。

神田まつや16

そばの先っぽをちょいと汁に浸けてズズズッと手繰り上げます。

ソバの甘味と汁の辛味のバランスがとてもよく最高です。

途中から薬味の白ネギを汁に加えていただけば、ネギの風味がこれまたいいです。





最後は蕎麦湯をいただいて余韻を楽しみます。
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懐かしさと風格を感じさせる店内でいただくそばは、まさに格別でした。

では、老舗の雰囲気を十分満喫したところでお会計です。

こちらではレジらしきものがなく、テーブルでのお会計のようです。

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さて、ちなみにこちらは午後3時過ぎの様子です。

いくら通し営業とは言え、一日中このような混み合いを見せているのでしょうか。

これでは休む間もありませんね。

一日に一体どれくらいのそばを打つのでしょうかね?


さて、お店は老舗の風格を感じさせる店構えですが、一旦入ってしまえば下町の風情があふれる

なんとも居心地のよいお店でした。

花番さんも皆さんキビキビとした立ち振る舞いはさすが老舗の花番さんと感心しました。

その数も半端ないです。一体何名いらっしゃるんでしょうか。

そんなお店は、かの文豪、池波正太郎がこよなく愛したそば屋だといいます。

“蕎麦前なくして蕎麦屋なし”

これはその文豪が蕎麦屋酒の楽しみを語ったものです。

今日はその一端を感じさせてもらった気がします。


神田まつや

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